おすすめの天丼屋さんと癒しのカフェ

京都市中京区の寺町商店街の中にある『天丼まきの京都寺町店』に行って来た。店名が好きで店の前を通る度に「ま~きの」と小栗旬風に呼んでしまう。休日はもちろん、平日でも外で待っている人がいる人気店だ。今日も20分ぐらい待って入った。

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『天丼まきの』というぐらいなのでメニューは天丼がメインで「当店一押!」とメニューにかかれていた「天丼・ロ」(1,190円税込)と三つ葉と豆腐のお吸い物(150円税込)を注文した。

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固めにたきあげられたつやつやのご飯に乗るのは大穴子、海老、イカと小柱のかきあげ、玉子、海苔、ししとう、舞茸でそれは豪華な見た目だった。玉子は黒こしょうをかけるのがおすすめとお店の方に教えてもらった。アクセントがきいた味になってかけた方が断然おいしい。その他の具も揚げるのが難しそうなものばかりなのに薄目の衣でさくさくでおいしかった。個人的に海老と舞茸が気に入った。
お茶好きなので、必ず出されるお茶をチェックするのだけれど、黒豆が浮いてある黒豆茶だった。とても香ばしかった。
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1、2階とあって、1階のカウンター席に案内されたのだけれど、目の前で揚げてもらうのはやっぱり迫力があって五感で楽しめる。今度はさらに豪華なメニューにも挑戦してみたい。

帰りに『DRIP&DROP/coffeesupply』に寄った。三条にあるデザイナーズホテル『ピースホステル』の地下にある、とてもおしゃれなカフェだ。
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コーヒー雑貨やオリジナルのマグカップ、バッグなどが並びショップとしても楽しめる。
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オリジナルブレンド(450円税込)を注文してみた。コーヒーの入れ方にもこだわりがあるようで「フレンチプレス/エアロプレス/ペーパードリップ」から選べる。今回は一番すっきりとした味わいの出るエアロプレスにしてみた。

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香りがよくちょうどいい苦みがあってとても好みだった。抽出方法と豆がぴったり合ってると思った。

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家にでもいるようなインテリアでおいしいコーヒーが飲めてストレスから解放された気がする。また行きたい。

ちはやふる 上の句/下の句

日本アカデミー賞を引きずっていて、広瀬すずさんが主演女優賞でノミネートされた映画『ちはやふる 上の句/下の句』を観た。原作は末次由紀さんの同名のコミックで、原作の大ファンなのでちょっと観るのが怖かった。原作とちょっと違うと思ったけれど、映画の作品としては楽しめた。
出演は主人公の綾瀬千早を広瀬すずさん、真島太一を野村周平さん、綿谷新を真剣佑さんが演じていた。イメージ通りと思ったのは大江奏役の上白石萌音さんで演技もさわやかだった。
幼なじみの千早、新、太一が競技かるたを通し、沢山の人々と出会い成長していく話だけれど、三人の恋愛も絡んだりして女性も男性も楽しめる話だ。

ネタバレ注意です。

『上の句』では千早が高校でかるた部を作り、5人で全国大会を目指すべく努力する。部員をスカウトするところがおもしろかった。特に大江奏はかるたそのものが好きで競技としてしか札を読んだことがない千早に札の意味をよく教える。そこを見るのが原作でも楽しみで読んでいた。特にみんなが千早の札だと思っていて千早が一番好きな札の「千早振る 神代もきかず竜田川 から紅に 水くくるとは」の意味を教えてくれるところが映画の中でも出てくる。千早は見たままの風景の意味した和歌だと説明する。奏は「これは激しい恋の歌だ。ちはやぶるは神の枕詞で勢いの激しいこと。水をくぐる紅葉の紅色は離れていても秘めずにいられない恋ごころだ。」と解く。この下りが好きでいつも感動する。

『下の句』は福井で離れて暮らす新がもうかるたはやっていなくて、千早はひどくショックを受けるところから始まる。そして新にかるたの楽しさを分かってほしくて、全国大会の団体戦個人戦両方にエントリーすることに決める。
千早と太一の幼い頃からのかるたの恩師である府中白波会の原田先生を國村準さんが演じているのだけれど渋くてかっこいい。もともと原作でも名台詞が多くて本当に勉強になる。特に好きなのは「個人戦は実は団体戦団体戦個人戦だ。」という言葉だ。いつもチームだ、みんな気持ちは一つだよということをかっこよく表現していて勝負の世界は深いなあと思ってしまう。

そして、千早は電話に出ない新に熱心に留守電のメッセージ(23件)を入れ、何とか競技会場に呼び「絶対に一人になってはいけない」と体を張って競技で自分の気持ちを伝える場面は見応えがある。そして競技場である近江神宮松岡茉優さん演じる若宮詩暢と出会う。原作もいいけれど、競技するところはやっぱり実写が面白くて臨場感がある。原作、映画両方見比べるのがオススメだ。

 

 

 

 

 

64ロクヨン

先日、日本アカデミー賞を見たので、佐藤浩市さんが主演男優賞を取られた映画『64ロクヨン』の前編/後編がすごく気になって観た。
原作は横山秀夫さんの同名の推理小説だ。また機会があれば原作も読みたい。

出演者は豪華だった。主演の三上を佐藤浩市さん、三上の部下である諏訪を綾野剛さん、美雲を榮倉奈々さんが演じている。他、窪田正孝さん、坂口健太郎さん、瑛太さんなど脇を固める人も主役ができる実力派の俳優さんばかりで驚いた。
去年、大阪シネマフェスティバルで司会の浜村淳さんが別の作品で受賞された佐藤浩市さんに「公開前の『64ロクヨン』を試写会で観ました。すごいよかったです。絶対この作品でも受賞しますね!」と予告のような告知のようなことをおっしゃっていたのを思い出した。それぐらいおもしろかった。

ネタバレ注意です。

内容は7日間しかなかった昭和64年に群馬県で発生した未解決の少女誘拐殺人事件を基に話が展開していくが、実は警察内部の隠蔽体質や複雑な組織の関係性を細かく再現していてそこが見所だ。

佐藤さん演じる三上は県警の広報官だが以前は刑事部勤務だった。広報官はマスコミ対応が主な仕事であるが、県警本部と記者クラブとの間でいつも板挟みになる。隠蔽体質を嫌悪しながらも職務を全うしなければならない。瑛太さんや坂口健太郎さんが記者を演じていて、広報課との情報をめぐってぶつかるシーンが危機せまる感じでかっこいい。榮倉奈々さん演じる美雲が記者クラブとの関係をよくする為に交流会に参加し、尊敬する三上に注意されて「自分も広報の一員だ。外に向かって警察の窓を開きたいと思って仕事をしている。」というシーンは本当にしびれた。

ある日、警察庁長官の視察が決まる。作品の骨子である時効寸前14年前の事件(ロクヨン)の視察をするためだ。なぜかその段取りを広報が一任されて違和感を感じる。なぜ事件に関わる捜査一課専従班がノータッチなのか聞いても誰も教えてくれない。それどころか本部長から被害者家族の訪問に土下座でもなんでもして約束をとりつけろと言われる。そして、被害者家族である雨宮芳男が警察を憎んでいる態度や元同僚で事件に関わった人物を訪ねて『幸田メモを探しているのか?』と聞かれ、初めて何か重大な隠し事があることに気づく。そして幸田とは事件のあとすぐ辞め現在警備員をしている元ロクヨン自宅班の幸田一樹ではないかとスーパーに訪ねると、なぜか専従の柿沼が見張りをしていたり(聞くところによると14年間)、元科捜研でロクヨンに関わった日吉が仕事をやめ14年間ひきこもりになっていることから隠蔽していることがあると確信する。

そして、犯人からの電話の通話の録音ミスがありそれを班長が隠すことを決め、「女児になにかあれば全部オマエのせいだ」と日吉に罪をなすりつけるような発言があったことが分かるのだ。
それだけでも怖いのだけど、警察庁長官の視察に刑事部が関わらないのは本部長のポストが県警出身からキャリアに奪われるから協力しないし、なんだったらその機会を無くすために足を引っ張りたいと思っていることを明かされる。ドロドロしたものが男らしい世界に広がって怖い。

後編はロクヨンの模倣と思われる事件が発生するところから始まる。その事件を追いかけることで14年前のロクヨンの犯人を追い詰めていくことになる。この緊張感がたまらない。
事件を通して、家族の大切さや組織間の複雑さが見えてくる。もう一度観たらまた違う見方ができるかも知れない。すっかりはまってしまった。

 

 

64-ロクヨン-前編 通常版Blu-ray

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64-ロクヨン-後編 通常版Blu-ray

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東京ウィンドオーケストラ

もともと、映画は大好きだけど、最近特におもしろい。2月、3月はアカデミー賞日本アカデミー賞で好きな映画作品、監督、俳優さんが紹介されたり、受賞するのが見られるからだ。昨日も『湯を沸かすほどの熱い愛』で宮沢りえさんと杉咲花さんが、妻夫木聡さんが『怒り』で受賞したりして個人的に感動した。
大作よりもミニシアターで上映されるような作品を観ることが多いのだけど、『東京ウィンドオーケストラ』もそのような映画だ。監督・脚本は坂下雄一郎さんでまだ若手だ。過去の作品に『神奈川芸術大学映画学科研究室』などがあるようなのでまた観てみたい。

ネタバレ注意です。

『東京ウィンドオーケストラ』はかわいいコメディだった。舞台は世界遺産屋久島だ。屋久島のランドマークも見られておもしろいけれど、モヤモヤさまーずのようにあまり観光では行かなそうな中学校やバス停、役場も出てきて心が癒される。

出演の俳優さんで知ってるのは、観光課の橘和也役の坂下雄一郎さんだけだったが、初めて見る俳優さんも個性的で印象に残った。
主演の中西美帆さん(美人)演じる観光課職員の樋口詩織が事務の手違いでプロの有名オーケストラを招いたつもりだったが、よく似た名前のアマチュアのオーケストラに連絡してしまうところから話は始まる。最初に気づくのが招かれた方でどうしようと悩む姿がかわいらしい。

やたらと豪華なホテル、会場が用意されていたり地元の中学校を訪問して音楽の極意を教えてほしいと依頼されたり、最終的にポスターに『東京ウィンドオーケストラ』と書かれていることで確信する。自分達は『東京ウインドオーケストラ』だからだ。樋口もついにもらった名詞と演奏でおかしいと気づくが、イベントの企画者の橘があまりにも『東京ウィンドオーケストラ』のファンで来てくれたことに喜んでいるので言い出せない。そして、このまま演奏してしまおうと無茶な提案をする。途中、上司にバレたりして中止されてしまいそうになるが、こんな大きな会場でお客さんも沢山いる前で演奏する機会はもうないし、何より演奏したい、どうせなら演奏して後で怒られようと強行する。

結局、1曲演奏して、「撤収、撤収!」で会場を後にするのだけど、橘が追いかけてきて「あまりにも下手でびっくりしました。また来てください。」と笑顔で声をかけるシーンがすごくかわいらしくて印象に残った。
会場もなぜかアンコールの拍手が続いていて、演奏することを楽しんでいることが観客に伝わり感動を呼んだことが分かる。
結局、事務のミスで樋口と橘が始末書を提出することになるのだけれど、暗い雰囲気はない、さわやかな後味だけで、また続編があれば観てみたいと思う作品だった。

キセキーあの日のソビトー

昨日、映画の日だったので、映画『キセキーあの日のソビトー』を観てきた。出演は松坂桃李さん、菅田将暉さんなど若手から小林薫さん、麻生祐未さんなど実力派の俳優さんまで幅広かった。

ネタバレ注意です。
内容はGReeeeNの誕生するまでの実話を作品にしている。まるでライヴにでも行ったような臨場感があり、代表曲『道』『キセキ』に併せてストーリーが進行して、曲を作り出す気持ちまで伝わってきた。
実はGReeeeNにはうとくて、作品で知ることが多かった。
菅田将暉さん演じるヒデには松坂桃李さん演じるジンという兄がいてメタルバンド『ハイスピード』の元ボーカルで、作品中、松坂さんが歌っているのだけど、とにかくかっこいい。
小林薫さんが演じるのはジンとヒデの父親の役だった。医師で子供には同じ職業に就いて欲しいという気持ちが強く、厳格な性格でジンのバンド活動が気に入らなくて、きつく当たる。ジンは『ハイスピード』としてメジャーデビューを果たすけれど、方向性で揉めて辞めてしまう。

その頃ヒデは歯科医師を目指し大学で学びながら、もともと音楽に興味があったので大学の友人とGReeeeNを結成する。ジンは弟が作った曲を聴く機会があり才能が絶対あると感じて、自分が仕事で関わったディレクターにヒデの曲を持ち込みデビューがすぐ決まる。厳格な父親とジンが病院で衝突する場面で、父親に「音楽では医者にはかなわない」と言われる。それに対して「心の医者になる」と答えるところでは熱くなった。その後、ヒデが本格的に活動することになり長期で家を離れる時に、父親は自分の患者からGReeeeNの評判を聞いていたが知らないふりをしてヒデに「GReeeeNのようになれよ」と声を掛け、認めたことを伝えるところが粋で素敵だった。

作品はヒデが歯科医師として働くところで終わる。歯科医師と音楽を両立させて成功しているのは有名な話だったけれど、実は周囲の理解を得るためにかなり努力していて、華やかなだけではないことがよく分かった。
サブタイトルにもなっている「ソビト」は素人、空人、自由にチャレンジする気持ちを表現している曲だ。歌詞がすごく響いた。
いまさらだけどGReeeeNがとても気になる。

 

 

インスタント沼

映画『インスタント沼(2008公開)』を観た。監督は三木聡さんで主演は麻生久美子さんだ。麻生さんが好きでいろいろ作品を観たけれどこの作品は一番コミカルな役だと思う。その他、加瀬亮さん、風間杜夫さん、松坂慶子さんをはじめ、ちょっとした役でも宮藤官九郎さんなどすごい俳優さんばかりだった。

ネタバレ注意です。

麻生さん演じる沈丁花ハナメは最近ついていない。最初、出版社勤務である女性誌月刊誌の編集長だったのだけれど個性的過ぎる性格でいまいち同僚とうまくいかない。頑固であまり他の意見を聞き入れない。松坂さん演じる母親にも「あなたは見えるものしか信じない」と言われるほどだ。そして担当していた雑誌が廃刊になる。廃刊することになった残念会でヌンチャクをふりまわしそれが自分に当たったり、退職の日に駐禁になったり、とにかくついてないと自分で思っている。そしてついてないと思う時に決まって思い出すのが、昔、家庭不和で腹が立ち近所の沼に捨てた物の中に黒い招き猫があったことだ。黒い招き猫を探そうとするのだけれど、まあもう昔の事なので見つからない。

その後もついてないことが起こり、ひょんなことから、風間杜夫さん演じる遠い親戚の沈丁花電球、加瀬亮さん演じるガスに出会い、骨董屋を営むことを目指す。生活を楽しくする方法を電気、ガスから学び、自分探しをするという元気が出る作品だ。電気から沈丁花家の蔵の鍵を買うことになり、事の成り行きで自作で沼を作り(インスタント沼)、そして最後にはある生き物が出現し、感動を与える。「実はファンタジーだった!」とちょっと驚く。ファンタジーはなかなか説明が難しい。興味を持たれた方には是非作品を観ていただきたい。

 

インスタント沼

インスタント沼

 

 

映画『愚行録』

先日、映画『愚行録』を観てきた。出演は妻夫木聡さん、満島ひかりさん、小出恵介さんなど人気のある俳優さんばかりだった。衝撃的な内容だったので、貫井徳郎さんの原作も読んでみた。大体は原作通りだったけれど、改めて文字で読むと怖さが増した。

ネタバレ注意です。

内容は、妻夫木さん演じる記者である田中武が未解決事件の被害者の関係者を取材をする形式で話が進行する。推理物なのだけれど、怖さは事件ではなく人間関係にあった。夏原由季恵の大学時代のエピソードが怖かった。
由季恵は都内の有名私立大出身(原作では慶応大)で美人で取り巻きができるほど華やかな存在だったとみんなが語る。その大学はエスカレーター制の学校で内部生と外部生が存在し扱いが違うという設定だった。内部生が相手にするのは出身校、見た目、親の仕事が見劣りしない外部生だけで、はっきりとした格差ではなく階級があるという怖い話だった。

取り巻きの子は授業の代返に使われたりとにかく利用される。基本的にその人と肩を並べたり、超えることはゆるされない。なんらかの方法で潰される。という理解不能な話だった。

自分は幸せなことにあまりそういう環境にいたことがない。大学も100%外部生で優劣をつけられたことはないし、華やかであることがまったく必要のない環境だった。自分のキャラのせいかサークルの勧誘も、ガチなテニス部、バスケ部、ロック研究会、東洋哲学という名のキックボクシング部しかお声がかからなかった。でも結局、勧誘されてない部に自分の意思で入部して4年間楽しかったのでそれでよかったと思っている。

話がそれてしまったけれど、この『愚行録』で他人を本音で皆が語り、誰もが過去の階級や不自由さを口にして、幸せそうじゃないのが、ただただ悲しかった。学生時代なんて一番自由で楽しめるはずなのにと思う。