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『すれ違いのダイアリーズ』

映画『すれ違いのダイアリーズ』を観てきた。タイ映画はあまり観ないのでとても新鮮だった。自分も日記を書いているのでどんな内容なのかとても気になった。

小学校の先生と子供たちとのふれ合いや主人公(二人の教師)の恋愛を爽やかに描いていた。題名の通り「日記」を通してストーリーが進む。

ネタバレ注意です。

レスリングの選手であるソーンは契約の臨時教師として田舎の水上にある小学校に赴任する。その学校が信じられないような悪い環境でまず驚いた。岸から舟で行かないといけないし、水道が思うように出ないし、行ってすぐ片腕をけがして、スポーツでいろんな面を鍛えてきたはずのソーンだがあまりにも何もかもうまくいかないことでかなり落ち込む。そんな中、前任の女性の教師エーンの日記を見つけ、自分と同じようにこの環境に驚いたり、自分以上に頑張り屋で使命感が強い為、仕事に悩む姿に共感し、学び、次第に会ったこともないエーンのことが気になりはじめる。

同じ場所で同じ生徒に教えているのだが、前任と後任ということで二人が会うことはない前提で二つのストーリーが同時進行するところがおもしろいと思った。ソーンもエーンも水上の学校に来たことで恋人とうまく行かなくなって、エーンの日記の通りに失恋を乗り越える方法を試したり、子供たちにエーンの似顔絵を書いてもらったりしていつしか親友のような存在に思うようになる姿が何とも純粋でかわいらしかった。エーンの日記を宝物のように扱い、「孤独だ」と書かれたところに「自分も孤独だ」と自分のことを書き足していく。一人なのにまるで交換日記をしているような気持ちになって、いつしか親友から恋人のように思うようになるのだが会えないところがせつない。後半はソーンが仕事をやめて、もう一度しっかり勉強をやり直して正規の教師になる決心をして最後にエーンに会いに行くところから二人の運命が変わっていく。

自分も何気なく書いている「日記」だが、どこかで誰かが共感してくれているのだろうか?自分は読んで勝手に共感していることが多いが、よく考えたら感想文が多いのでちょっとこの話とは違うかなぁ。少しずつ自分の気持ち的なことも「日記」にしていけたらと思うけど、水上の学校のような環境ではなくのんびり過ごしているので、なかなか人の心をうつような文章は難しい。できることから勉強したいなぁと思えるほどいい作品だった。