ジヌよさらば

映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(2015公開)を観た。監督・脚本は松尾スズキさん。出演は松田龍平さん、阿部サダヲさん、二階堂ふみさん、松たか子さん、西田俊行さんなど好きな俳優など好きな俳優さんばかりで、とてもおもしろかった。
原作はいがらしみきおさんのコミックのようなのでまた読みたいと思う。

ネタバレ注意です。

「ジヌ」とは「銭」のことだ。松田龍平さん演じるタケが前職である銀行の融資担当をやって、お金で不幸になる人を見すぎてお金アレルギーになり、お金を1円も使わない為に東京から東北地方のかむろば村(高齢化率40%、人口494人、65歳以上198人、限界集落寸前の村という設定)へ移住する話だった。

かむろば村(どこ?)にはもちろん行ったことはないが、何かみたことがあるような景色がいっぱいあって、人ごとに思えず笑ってしまう場面が何カ所もあった。

まず、1円も使いたくない為に、携帯、電気、水道、ガスを引かないつもりでヒートテックで冬の夜を乗り切ると言い出して、阿部サダヲさん演じる村長の与三郎に「東北の冬をなめんな。死ぬぞ!」と初日に叱られたり、農業をする為に来て長靴なしで田植えに臨むと言い張って、「ばかにしてるの?」とモロ師岡さん演じる指導係のみょんつぁんに言われたりするところが、大げさには描かれてはいるが都会の人らしい世間知らずな感じが笑わずにはいられない。

また、村民が個性の強い人ばかりだが、思ったよりドライで上手な距離感でよそもので変わったタケに親切にしているところがタケよりよっぽど都会的で微笑ましい。

お金アレルギーになって、「何も買わない、何も売らない、ただ生きていく」と行っていたタケだが、結局、公用車のバスで事故を起こして、全財産の600万を村の為に使うことになるのだけど、そのお金を何度も失神しながら銀行で下ろす場面が一番おかしかった。

劇中至る所に細かい笑いが隠れている。劇団大人計画が好きな人は絶対オススメだと思ったが、ファンの人はとっくに観てるかなぁ。私はなぜ観てなかったのだろう。