バレエボーイズ

映画『バレエボーイズ』を観た。バレエ映画の『リトルダンサー(2000年公開・英)』の大ファンなので、この作品も主役が同じように少年のバレエダンサーで、ドキュメンタリーなのだけれど似たところがあってとてもおもしろかった。元々、バレエは女性がメインの芸術のようなイメージがあるのけれど、実はバレエをテーマにした映画は男性が主役の作品が好みだ。女性が主役の作品だとどうも心情などをドロドロに表現することがあって後味が悪くなりそうなので、極力避けている。

ネタバレ注意です。
この『バレエボーイズ』はノルウェー映画で、ルーカス、シーヴェルト、トルゲールの3人の同じ中学、同じバレエスクールに通う少年を2012年から4年間にわたって撮影している。3人とも地元では有望視されている。日本で言う中学3年の15歳の時に担任教師から進路を聞かれ、それぞれこのままバレエの道に進むのか悩んでいる。海外のコンクールに一緒に挑戦したり、ライバルでありながらよき相談相手でとてもいい関係を築いている。

シーヴェルトは勉強との両立に悩み一度はバレエスクールを辞めてしまうのだけれど、他の2人は本気でショックを受ける。でも、結局、バレエが好きでスクールに戻った時に2人やバレエスクールの生徒が本気で喜んでいる場面は爽やかだった。こういうところが男性が主役の作品の特徴かもしれない。

その後、中学を卒業し、3人とも結局地元の『Khio』というバレエスクールに無事合格する。そして、バレエに対して一番迷いのないルーカスだけが英国ロイヤルバレエ団の公演に招待される。いわゆるアッパースクールへ推薦入学がかかった公演で見事に合格する。『Khio』はダンサーになるかその他の道を進むか選べる学校で男性ダンサーは4人しかいない。それに対して英国ロイヤルバレエスクールはプロ並みの究極の生徒が集まり、バレエにすべてをかける学校だ。今まで同じ夢をもって同じ方向を向いてきた3人だけれども環境が変わり、少しずつ関係が変わってくる。『Khio』に通う2人は英国バレエスクールは伝統に忠実でクローンのようにルーカスがならないか心配するのだけれど、本人は才能ある人と一緒にバレエを踊るのを本当に楽しんでいる。一番厳しい環境にいるルーカスが笑顔で「誰でも夢があるから努力するんだよ」というシーンが一番印象に残った。3人うち誰が成功するかは今のところは分からないけれど、三様に努力しているのが伺える。今後の彼らがすごく気になる。

 

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