読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ブリュッセルが舞台の映画

映画『素敵なサプライズ/ブリュッセルの奇妙な代理店(2016公開)』を観た。タイトル通りベルギーのブリュッセルが舞台で素敵な街並みが出てくる。そしてある代理店が事の発端でラブストーリーが進行するラブコメディだ。

ネタバレ注意です。

主役のヤーコブは大富豪の一人息子で母親が亡くなり莫大な遺産を受け継ぐのだがそのほとんど全てを財団へ寄付する。そして何度も自殺を試みる。しかしいつも失敗して、人気のない断崖絶壁の場所へいくのだけれど、そこである車(まるで霊柩車)に出会い妙な光景を目にする。そして落とし物を拾う。店を宣伝するマッチ箱のようなもので、箱には『死後の楽園 終着地への案内人 ブリュッセル』と書かれていて、その住所に行ってみると旅行代理店のようだと気づく。

そしてその代表に会いたいと希望しなんとか面会することに成功する。なぜかその代表は自殺願望があることを知っていて、自分の店なら究極の目的地へと生涯一度の旅を提供できるという。聞けば聞くほど妙な店なのだけれど、ヤーコブはその話に引き込まれその日のうちに契約をしてしまう。そして、その契約は一度サインすると破棄できないという。普通に怖いと思うけれど、ヤーコブは迷わない。そして、希望の逝き方を選べるけれど、オススメはいつどこで何が起こるか分からない『サプライズ』だと聞きそれに決める。私だったら絶対いやだ。

そしてビルの最上階(カトリックは最上階)で棺桶を選んでいるところでキュートな女性アンネに出会う。お客さん同士は接触してはいけない決まりなのだけれど、アンネにはなぜか心を開いてしまうヤーコブ。そして恋ごころを抱くことによって話はあらぬ方向へ向かって行く。

ヤーコブが孤独な大富豪という設定なので、登場人物はあまり出てこないが、お城のような自宅で彼を支える執事のムラーとのやり取りは心温まる。大富豪だけにたくさん車を所有していて、ポルシェやジャガーレンジローバーなどとにかくいろいろ出てくるので車好きの人はそれを見るだけでも楽しめると思う。タンゴを踊る場面が出てくるので挿入された曲がかっこよかった。監督は『キャラクター/孤独な人の肖像』でアカデミー賞外国映画賞を受賞したマイク・ファン・ディムでスピード感、意外性など完璧で本当に楽しめた。実力者の作品を是非味わっていただきたい。