Mr.ホームズ

映画『Mr.ホームズ名探偵最後の事件(2015公開)』を観た。イギリス映画だった。今までシャーロック・ホームズをモデルにした作品は数多くあったけれど、この作品はひと味もふた味も違う。落ち着いていて、どことなく上品だと思った。

ネタバレ注意です。

ホームズといえばロンドン・ベイカー街近くのどこそこの事件というイメージがどうしてもあるけれどこの作品はイギリスの郊外の田舎町に名探偵が住んでいる。そして、93才で現役ではなく探偵は引退しているという設定だった。そのホームズが最後に関わった事件、それが未解決事件で、ずっと心にひっかっていて、それを過去の記憶を思い出しながらストーリーが展開していくところが新しい。シャーロック・ホームズが大好きで、海外ドラマや映画もいろいろ観てきたがこういうのはなかった。

ホームズを演じるのはイアン・マッケランというイギリスではスターと呼ばれる俳優さんで、家政婦をローラ・リニー、あと、タミキ・ウメザキという役を真田広之さんが演じていてとても豪華だと思った。
この作品にはワトソン君やモリアーティ教授は出てこないのだけれど、ワトソンが書いた『緋色の研究』という本がホームズの兄のマイクロフトの遺品の中から出てきてその内容が事実と全然違うのでホームズは毎日直す作業をしている。家政婦の子供であるロジャーと仲良しで、飼っているハチの世話をしながら生活の中での謎を解いたりもする。そして日本からのウメザキという人物から手紙を読み、返事を書こうと過去の記憶を辿る。それが、日本のある都市にホームズが行っていることになっていて夢があると思った。これも記憶違いを直し、その中で新たなヒントを得たりして、一言一句ホームズの言葉に聞き入ってしまう。

監督はビル・コルドンでエマ・ワトソン主演のアメリカ映画『美女と野獣(2017)』も監督している。『Mr.ホームズ』を観てからの『美女と野獣』はギャップがあって楽しめるかも知れない。