稀代の推理作家の挑戦状

映画『アサイラム/監禁病棟と顔のない患者たち(2016公開)』を観た。アメリカ映画だが、作品の舞台はイギリスだった。『パール・ハーバー』のケイト・ベッキンセールや『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェスが出演している。ケイトは久しぶりに見たけれど相変わらずきれいだった。男性が奪い合う役をやらせたらこの人の右に出る人はいないかもと思ってしまう。この作品もそんな役なので注目だ。

ネタバレ注意です。

イギリスの郊外の精神病院に精神科医を目指す若者のエドワード・ニューゲートが最後の研修にやってくるところから話は始まる。とんでもなく奥深い森をぬけると広い敷地を持つ病院が現れる。もうここから怪しくて怖い。病院が舞台だとどうしてもホラーぽくなるけれど、この作品はホラーではない。院長のサイラス・ラムの言動も違和感があるし、この病院の職員もどことなく変だ。患者の治療を学びに来たけれど疑問しか持てないエドワードとどんどん同じ気持ちになっていく。院内にいる美しい患者のイライザに惹かれていくエドワード。

イライザはピアノがうまく、病院で演奏するとみんなが集まってきてひときわ華がある。とても患者に見えず「エドワードもここではなくステージにいるべき人だ」と言ったりする。他の患者さんの世話をしたり、エドワードのことも気にかけている様子でたしかにおかしなところはない。そもそも、このストーン・ハースト病院は良家の人しか入院してない病院という設定なので、食事の場面やイライザのドレス姿はどこか優雅だ。
原作はあのエドガー・アランポーなので何気ない状況や会話でいろいろ推理していくとおもしろいと思う。最近、推理物を観るのが楽しい。是非、稀代の推理作家の作品の挑戦を受けて欲しい。