SPOT LIGHT

映画『スポットライト/世紀のスクープ(2015公開)』を観た。マサチューセッツ州ボストンで実際に起きた事実を元にしている。出演者は『きみに読む物語レイチェル・マクアダムスが出演している。いつもかわいい役が多いけれど、今回の記者役はかっこいい。すごく合ってたと思う。

ネタバレ注意です。
タイトルの『スポットライト』はボストン・グローブ新聞社の記事の欄のことで、担当している記者がスクープ記事を載せるまでの軌跡を描いた作品だ。事件が重大かつデリケートな問題を抱えているので関係者の苦悩がよく伝わってきた。
まずグローブ社に編集局長のマーティン・バロンが転勤してくる。地元ボストンの神父ゲーガンが起こした幼児虐待事件が訴訟になっていることをきっかけに、もう少し掘り下げてみないかと提案する。

今までコラムや宗教欄で小さい記事しか載せてないことに疑問を持ち、できれば目立つスポットライトで載せて欲しいという。まず手始めに証拠の開示請求をするための訴えをしようというのだけれど、部下は勝てる見込みがあるか心配する。なぜならカトリック教会が力を持っていてあらゆる手段でもみ消しをしたりしてくることに腹をたてつつも少し諦めているところがあるのに対してバロン局長はある意味地元のことにはうといので全然気にせず勝つ見込みがあると感じている。そしてゲーガン事件で被害者の代理人をしている弁護士のガラベディアンもボストン出身ではないので、よそもので変人という扱いをされていて教会から監視を受けながら戦い続けている。グローブは地元新聞で社員もほとんど地元出身者なので、外から第三者的に見ないと分からないこともあるんだろうなあと映画を観て少し考えてしまった。

地道に取材するうちに被害を受けやすい子供のタイプが明らかになったり、今までボストンで性的虐待で名前が上がった神父は分かっているだけで13人だったのが本当はもっといるのではないかという情報を得るもそれ以上詳しいことは分からない。発想の転換で教会年鑑から不自然に転属になっていて病気休暇、休職になっている神父を一人一人当たっていくところは地味なんだけど、かっこいい。記者対弁護士、弁護士同士、時には記者同士の駆け引きも見所だ。わりと長い作品ではあるけれど、時間を忘れるほど集中して観てしまうと思う。