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アップルとわたしのカラフルな世界

映画『アップルとわたしのカラフルな世界(2017公開)』を観た。アメリカの映画だった。主役を演じたエイブリー・アレンデスの演技がさわやかでとても印象的だった。

ネタバレ注意です。
エイブリーが演じたベイリーは乗馬で全米大会を目指す15歳の少女で落馬事故で外傷性神経症を患い次第に視力を失っていく難しい役どころだった。しかし、ベイリーはとても家庭(アンドリュース家)に恵まれていて両親はどんなことでもしてあげたいと思い、まず最初に盲導犬を飼うことを提案する。映画の中に出てくる盲導犬センターの実際にあったエピソードを脚本に書きくわえているようで、そのセンターの指導員や職員とのふれあいがリアルにそしてとてもあたたかく描かれている。

アメリカの法律では盲導犬を飼える年齢が18歳以上と定められている為にベイリーは対象外になってしまうので、センターの計らいで特別にミニチュアホースの『アップル』をアイメイトとして提案してアンドリュース家で飼うことなる。あまりにも可愛がりすぎて馬に見えない。蹄にマニキュアをしてあげたり、リボンを付けたり、同じテーブルで同じメニューのものを食べたり、兄弟のように過ごす。その様子がとにかくかわいい。

もちろん一番のテーマである失明してしまう苦しみや10代ならでは恋愛も描かれている。以前職場でブラインド研修を受けて街を歩く不便さを経験したことはあるけれど、理解していないことの方が多い。映画を通して知るきっかけになったと思う。
ベイリーは今まで自然にできていたことが人の助けが必要になり、自分に腹を立てたり、乗馬をしていたぐらいなので大勢の人から見られることに慣れていたはずなのに、見えなくなったことで逆に人目が気になったりして悩んでしまう。心を開くことができたのはセンターで出会ったセバスチャンという少年でベイリーとは症状や原因、家庭環境がまったく違うためにケンカになったりもするけれどお互い恋心を抱いている。母親に初めてセバスチャンの存在を伝えて、今夜見たい夢は「カラフルな虹とセバスチャン」と言う場面がせつないのだけれどとてもかわいくて好きだ。

両親役のエイミー・スマートとリアム・マッキンタイアが娘の将来を案じながらも理想の夫婦を演じていてとても素敵だった。最後の場面まで家族の愛情を感じる作品だと思う。