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ニュースの真相

映画『ニュースの真相(2016公開)』を観た。ケイト・ブランシェットロバート・レッドフォードデニス・クエイドなどベテラン俳優が出ていた。アメリカとオーストラリアの合作の作品で2004年に実際にあった報道を元にした作品だった。

ネタバレ注意です。
ケイト・ブランシェットが演じたのはメアリー・メイプルというプロデューサーだった。CBSの『60ミニッツ』という報道番組を担当していて、エミー賞もとったこともある人物だ。以前に一緒に仕事をした記者で友人のマイクから、特ダネがあると連絡を受ける。その仕事に関わったためにメアリーの人生が大きく変わっていく。メアリーは番組制作のために自分の気に入った人物を集め最強のチームで臨む。その特ダネが当時の大統領ジョージ・w・ブッシュの経歴に関することで、時期も大統領選前だったのでスクープになると思い関係者に取材をすることになる。

反ブッシュの人物が開設するサイトにある人物から近くリークがあると掲載がありそこから大統領の空軍州兵時代の〈消えた記録〉を持つ元中佐を割り出して会って話を聞く。他の関係者は口裏を合わせて同じことしか言わない。
メアリーの腕の良さで、渋る元中佐から書類を預かり、書類の鑑定をして本物の写しであると報道した直後からおかしなことが起こる。書類はワードで作られていて1972年当時ではこんなフォントは無かったとかネットで騒がれて、当時の書体を調べるような作業に追われたり(肩文字「th」があったかどうか探したり)『CBS ブッシュ 州兵』とググってみれば命の危険を感じるような悪口がメアリーの画像入りで書き込まれていたり、心が折れそうになる様子をケイトは体当たりで演じていた。そして、ついに証人が唯一の書類が本物ではないと急に言い始め、情報源が不確かなまま報道したことが問題になる。会社は独立調査委員会を設置しメアリーは尋問にかけられたりとにかく追いつめられる。調査とは名ばかりで過失者は誰かを決める裁判のような感じで見ていて胃が痛くなった。

ロバート・レッドフォードは人気のニュース番組のアンカーマンを演じていてメアリーの相談相手で協力者で自身もこの件で追いつめられることになるのだけれど、二人の会話の中で「昔はニュースはお金になった。しかし今はバラエティーの方が広告費はもうかる。そのうちニュースの制作費を削るあまり誰かが取材したものを読みあげるだけの時代がくるさ」と語る場面があって印象に残っている。情報源の信憑性が無くなってしまうことで元々の問題点がうやむやになって結局忘れられたり、真実は一体どこへ行ったのかと考えてしまった。日本でも報道されていたかもしれないけれど、2004年当時のことを全然覚えてなかったりする。

 

ニュースの真相(字幕版)