不朽の名作を進化させた映画

映画『傲慢と偏見とゾンビ(2016年公開)を観た。タイトルを見て分かるように恋愛小説の金字塔、不朽名作と言われるジェーン・オースティン『傲慢と偏見』に『ゾンビ』のテイストを加えた映画と同名の小説(ジェーン・オーステイン&セス・グレアムスミス)を映像化した作品だ。なんでゾンビを足すの!やめて!と思うかもしれないけれど、正直おもしろかった。舞台が18世紀のイギリスなので、当時流行っていた黒死病をゾンビに見立ていると思えば全然気にならないしふざけて作ってない。アクションがすごくよかったので、ゾンビ映画好きとクラシカルな映画好きな人両方のタイプにうけると思う。

ネタバレ注意です。

ロンドンがゾンビに占拠され封鎖されている(ヒンガム橋以外封鎖)設定なのでイギリスの田舎の街が主な舞台だった。
リリー・ジェームス(『シンデレラ』etc)が演じるエリザベスとサム・ライリー(『マレフィセント』etc)が演じるミスター・ダーシーの恋愛を主に描いていて、この二人の出会い方が良くなくてなかなか距離が近づかない。恋愛の王道ストーリーだ。

ダーシーはいい家に生まれお金持ちでどこか傲慢で女性に対して偏見のようなものを持っている。そしてゾンビと戦う戦士で人にもゾンビにも容赦がない。一方エリザベスの家は中流家庭で子供は女の子ばかりで母親は娘たちをなるべくお金持ちと結婚させようとしている。この格差も恋愛の邪魔になる。ある日、エリザベスの住む街にヒングリーというお金持ちが越してきて、その家の舞踏会に行く。ヒングリーはエリザベスの姉ジェインに一目惚れする。ヒングリーと友人であるダーシーとエリザベスが偶然そこで出会うが、ダーシーに『大してきれいでもない』と自分が陰口を言われているのを聞いてショックを受ける。

しかし、そこにゾンビが現れエリザベスを筆頭に4姉妹がかっこよくゾンビを倒すところを見てダーシーは急にエリザベスが気になり始める。そう、この4姉妹は武道の達人なのだ。この発想がすごいと思った。ダーシーの恋のライバルになるジョージ・ウィカムがゾンビ共存派で仕事上でも対立していたりして人間関係もおもしろい。クラシカルだけど動きやすそうな衣装や古風で個性的な台詞もこだわりがあってすごくよかった。ナタリー・ポートマンが気に入ったという原作(ゾンビが入ってる方)も読んでみたくなった。

 

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