アンダーテイカー

映画『アンダーテイカー/葬る男と4つの事件(2012公開)』を観た。アメリカの映画で『ゴースト』のパトリック・スウェイジの遺作だ。パトリックは主役ではなかったが存在感があった。他に『ファンタスティック・ビースト』のエディ・レッドメインが出ている。

ネタバレ注意です。

サブタイトルに『葬る男と4つの事件』とあるように、主な登場人物である自殺願望を持つ男ディビットとストリッパーのローズ、余命宣告された男ジャック、葬儀屋のクワーティーの4人のストーリーが同時進行する。職業も年齢、性別もばらばらで関わらなさそうな4人なのだけれど〈死〉〈お金〉〈愛〉を意識することでまるで糸が絡まるように出会う。

ディビットはいつもピストルと大金を持ち歩き死にたいと思っている。行きずりで出会った人に殺して欲しいと頼んだり、棺桶を買いに行ったりしているうちに葬儀屋でありお金に困っているクワーティーと出会う。
ローズは理由があってお金の為にストリッパーの仕事をしている。そこでジャックが現れ、これもまた訳ありで手助けを申し出る。
ローズは家で飼っていた犬が行方不明になる。その犬を偶然車ではねてしまうのがクワーティーで、犬を探していますというポスターを見てローズが働く『ブルールーム』に連絡してローズに出会い、一瞬で恋に落ちる。まるでしりとりゲームのように話が進行するのだけれど、ひとつひとつ、細かく登場人物を掘り下げていて台詞だけでよくその人物の背景が分かるようになっていてすごくいい脚本だと思った。もちろん〈愛〉についても描かれている。

ちなみにパトリック・スウェイジは『ブルールーム』の支配人をしていて少しだけ出てくる。この作品の原題が『PowderBlue』であることや、冒頭でジャックが海に入る場面があったり、教会や十字架が出てきたりして、パトリックがキアヌ・リーブスと共演した映画の邦題がたまたま『ハートブルー』だったりしてオマージュ的なものを感じてしまった。意識して観ると見方が変化する不思議な作品なので、この辺も是非観て確認して欲しい。