ディスクローザー

映画『ディスクローザー(2016年公開)』を観た。オーストラリア・アメリカの合作の作品で、マシュー・サビエルが監督で、テレビを中心に活躍されているようなので私は全然知らなかった。出演者がすごく渋くて『華麗なるギャッツビー』のジョエル・エドガートン、『ターミネーター新起動/ジェネシス』のジェイ・コートニー、『フィクサー』のトム・ウィルキンソンの三人が主役だった。

ネタバレ注意です。
この3人が演じるのは性格・年代が異なる刑事で、ある事件をきっかけに仲違いする。
ジョエル・エドガートンの演じたマルコム・トゥーイは中堅で実績があり危険といつも背中合わせの麻薬捜査官だった。仲間からの信頼も厚く、家庭もありプライベートでもうまくいっている。非番の日に仕事仲間と飲み会をして、ありえないことに飲酒運転をしてしまう。仲間も黙認していて飲酒検問での合い言葉(『海賊』)まで教えてくほど、警察内部が腐敗している。そしてその検問をうまく切り抜けた後に接触事故を起こしてしまう。自分が接触したことを隠し、救急車と警察を呼び、ベテランのカールと若手のジムのコンビの警官が近くを巡回中で現場に呼ばれる。

すぐに第一発見者が警官だと分かる。カールはなぜかジムを遠ざけてマルコムと二人だけで何かを話して調書も捜査も簡単に終わらせてマルコムは帰宅するのだけれど、ジムは違和感を覚える。もともと正義感が強くてカールの適当な勘だけの捜査には納得いってないので、なぜマルコムが警官というだけで特別扱いして車の傷などを押収してしっかり調べることをしないのか問いつめると急にカールの態度が悪くなってこれは何かあると確信する。

この三人〈罪を犯す男〉〈罪を暴く男〉〈罪を隠す男〉という立場で駆け引きするところがすごく面白い。数ある犯罪の中から(特に仕事上マルコムはいろんな犯罪となじみがある中で)『交通事故』をテーマにしていて〈作為・無作為/法律上の善意・悪意〉の境界線はどこなのかを真剣に問うところが珍しいと思った。被害者(ウィリアム・サルディカ)の母親(アンキラ)がマルコムの妻と知り合いだったりして家庭もマルコム自身も壊れていく姿が怖かった。邦画でいうところの『69』とか『空飛ぶタイヤ』などをちょっと思い出した。最近はいろいろ交通事故について報道されているので身近に感じた。

 

ディスクローザー [DVD]

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