二重生活

映画『二重生活(2016年公開)』を観た。邦画で岸義幸さんが監督されている。過去の作品では『少女たちの日記帳』などがある。門脇麦さん、長谷川博己さん、菅田将暉さん、リリー・フランスキーさん、西田尚美さんなど個性派、実力派の俳優さんが多く出演していた。

ネタバレ注意です。

まず、このタイトルだけで何かいけないことをしているような感じしてなんだかそそられてしまう。門脇麦さんが演じたのは白石珠という大学院生だった。同棲している彼氏の鈴木卓也菅田将暉さんが演じていた。珠は哲学の修士論文の作成の真っ最中だが、うまくいっていない。100人を無作為に選んでアンケートをとる方法で論文を書かないといけないのだけれどそれができていない。リリーフランスキーさんが演じる大学教授の篠原弘から別の方法を提案される。それが突拍子もない方法で、無作為に一人対象者を選び尾行をする。その尾行は刑事がするようなものではなく「理由のない尾行」をしてそれを論文にするというものだった。普通は「この先生なに言ってんだろぅ」ぐらいで、それをやるぐらいなら100人にアンケート取ったほうがマシぐらいに思うのだけれど、珠はその禁断の方法を選んでしまう。そして、街の書店で見かけた隣人、石坂志郎を対象者に選ぶ。いつもマンションから石坂のすむ豪邸が見えて妻子がいて幸せそうでちょっと気になっていたからだ。

話はしたことはないけれど、いつも見かける人は確かに興味を持つかもしれない。自分も昔同じ電車の車両でほぼ毎日自分の席の前に立つ人が気になって、どういう人なのか読んでる本などで想像するのがちょと楽しかったことがあったので、そういう軽い気持ちだったのかもしれない(尾行はしないけれど)。すると、普段の石坂とは全然違った一面を見てしまい、尾行することにはまっていく。はまっていくことで今度は彼氏の卓也との関係がぎくしゃくし始める。論文の為に尾行していることが言えないので適当な嘘をつくので不信感を持たれてしまう。そして、尾行を提案した教授の篠原もまたなぞが多い。映画を最後まで観ると、このタイトル『二重生活』をしているのは誰なのかが逆に分からなくなる。最初自分が思っていた答えとちょっと違ってくるから不思議だ。原作は小池真理子さんの同名小説だ。原作ではどういう描き方をしているのか気になるので確認してみたいと思う。また違った答えが出るのだろうか。

 

二重生活

二重生活