セトウツミ

映画『セトウツミ(2016年公開)』を観た。監督は大森立嗣さんで過去には『さよなら渓谷』や『まほろ駅前狂騒曲』など有名な作品がある。池松壮亮さんや菅田将暉さん、中条あやみさんなど人気の俳優さんが出演している。此元和津也さんの別冊少年チャンピオンで連載中の個性的なコミックが原作だ。原作は読んでないのだけれど、個性的であるのはこの実写版からも充分伝わってきた。

ネタバレ注意です。

舞台は川べりで、ほぼほぼ変化なくそこしか出てこない。そこで高校の同級生である池松さんが演じた内海想と菅田さんが演じる瀬戸小吉がずっと喋り続ける。そこにちょこちょこ他の登場人物の樫村一期(中条あやみさん)などが通りかかったりする。
コミックを読んでいるかのように各章に分けて、場所は変わらないけれど季節や時間の流れが分かるようになっていた。
第1話セトとウツミ
第2話アメとムチ
第3話イカクとギダイ
第0話内海想の出会い
第4話先祖と子孫
第5話瀬戸小吉の憂鬱
第6話出会いと別れ
エピローグ樫村一期の想い
というようなオムニバス仕立てで、その章のタイトルについて瀬戸と内海が会話してストーリーが展開する。池松さんと菅田さんの息がぴったり合っていて、進学や家庭のこと恋愛についてなど、たわいもないことを話題にするのだけれど漫才でもみているような気持ちになって、クスッとくるところがちょっとどころかほとんどの箇所で笑ってしまう(池松さんだけ関西出身がではないけれど関西弁をよく勉強しているなあと思った)。作品を観ると何を話してもおかしくてずっと喋ってるだけでいいと思った時代があったな(特に学生の頃)とちょっと昔を思出すかも知れない。学生さんが電車で話していることを偶然聞いて勝手にウケてる時があるのだけれど、そんな自然な雰囲気が作品中にあふれていてかわいい。ロケ地は大阪らしいのだけれど、大阪が舞台になっている映画はいい意味で庶民的で自分は好きな作品が多いような気がする。機会があればロケ地も観てみたい。

 

セトウツミ

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