団地

映画『団地(2016年公開)』を観た。監督は坂本順治さんで憧れる映画監督の一人だ。過去の作品では『大鹿村騒動記』や『北のカナリアたち』『新・仁義なき戦い』など有名なものが多い。私が坂本監督の作品で初めて観た作品は『闇の子供たち』で内容に衝撃をうけて原作も読んだ。後は日本アカデミー賞で監督賞を受賞した『顔』もすごく印象に残っている。この『団地』は16年ぶりに藤山直美さんとタッグを組んだ作品で前作が少々怖かったのでどんな作品になるのか興味があった。コメディでこちらの方が藤山直美さんの得意分野という感じで思わず笑ってしまうシーンが満載でおもしろくて好みだった。共演者したのは岸辺一徳さんや石橋蓮司さん、大楠道代さんなどベテランの俳優さんから大人気の斎藤工さんなどで幅広いキャスティングだった。

ネタバレ注意です。

タイトルにあるように、大阪の公営住宅、団地が舞台の話だった。団地以外では裏山ぐらいしか出てこない。
藤山直美さんが演じたのは団地に越してきたばかりの新参者、山下ヒナ子で岸辺一徳さんが演じる清治と夫婦だ。もともとは漢方薬局を経営していたが、息子の死をきっかけに廃業して団地に越してきた。斎藤工さんが演じたのは薬局時代からのお得意様の真城という男で廃業してからもどうしても清治の調合した薬がいいといって足繁く団地に通ってくるちょっと個性的な人の役だった。

この団地の住人もちょっと変わった感じで、自治会長の行徳正三を石橋蓮司さんがその妻の君子を大楠道代さんが演じていて、やりとりがすごくおもしろい。この団地だけではないかもしれないけれど、噂好きの人が多い。噂好きの住人役に濱田マリさんや竹内都子さん(ピンクの電話)が配役されていてどのシーンでも抜かりなく笑えると思う。ヒナ子はいまいちこの状況に慣れず「噂のコインロッカー」と団地を呼ぶシーンが印象的だ。簡単に言ってしまうとその当たらず障らずで暮らしていたヒナ子が団地で一番の噂の的になってしまう話だった。その原因も実は噂が原因で起こる。私も噂話はちょっと苦手なので共感できるところがあった。いろいろ奇想天外で結末はちょっと驚いてしまうかもしれないが、くすっと笑えてなんか元気になれる話だと思う。

 

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