記憶のカケラをよむ男

映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男(2016年公開)』を観た。監督は金子修介さんで過去の作品では『青いソラ白い雲』『ポールダンシングボーイ☆ず』などがあるが私はこの作品が初めてだった。脚本も書かれたりするようだが、今回の作品では『探偵はBarにいる』や『リーガルハイ』の古沢良太さんが脚本を担当している。古沢さんの作品というだけでおもしろそう、長台詞が大変そうと期待してしまうけれど期待を裏切らずおもしろかった。主演は狂言師として有名な野村萬斎宮迫博之さん、杉咲花さん、木村文乃さん、関ジャニ∞安田章大さんなどすごく豪華だった。

ネタバレ注意です。

野村萬斎さんが演じたのはすごく意外な役だった。元芸人でしかも特殊能力者の仙石和彦で元相方は宮迫博之さんが演じる丸山竜二だ(ちなみに芸名はマイティーズ)。宮迫さんにはぴったりの役だった。内容はコメディではなかった。なんと仙石の能力を使って難事件に挑むミステリーだった。こういう話が大好きなので冒頭からわくわくしてしまった。依頼者は杉咲花さんが演じる秋山亜美でまだ学生だ。亜美のピアノの講師が沢村雪絵で木村文乃さんが演じている。亜美と雪絵でピアノコンクールに向けて頑張っている最中に雪絵が失踪してしまう。コンクールに関しては亜美よりも雪絵の方が熱心に取り組んでいたのでただの家出には思えない。

警察でもあまり調べてもらえないので、マイティーズの芸でなんとか探してもらえないかと芸能事務所を訪ねる。マイティーズの芸というのが普通の漫才やコントではなくて、仙石の人の持ち物に触れるだけで、その物にまつわる記憶(思念)が見えるという能力を使う芸風でちょっと変わっている。そして雪絵がマイティーズのファンだったので亜美がそのマイティーズに雪絵を探して欲しいという依頼をする。野村さんといえば『陰陽師』が代表作で役がすごく似合っていたので、特殊能力者というのはぴったりだけど、この仙石和彦はちょっとというかかなり三枚目キャラでナイーブでかわいいのでこんな役もできるんだなと演技の幅広さを感じた。木村文乃さんもすごくきれいだった。推理ものなのであまり内容は語れないのだけれど、スピード感や意外性があってすごくよかったと思う。