の・ようなもの のようなもの

映画『の・ようなもの のようなもの(2016年公開)』を観た。監督は杉山泰一さんで原案は2011年に急逝した映画監督の森田芳光さんで、タイトルから分かる人も多いかもしれないが森田監督のデビュー作『の・ようなもの』の続編を森田監督ゆかりのキャスト・スタッフで製作した作品だ。森田芳光さんの作品では松田優作さんが主演の『家族ゲーム』や『メイン・テーマ』、『キッチン』『失楽園』『黒い家』など数え切れないほど観ている。『の・ようなもの』は1981年の作品なので観たかもしれないけれどはっきりとは内容は覚えてなかったので、今回はまったく新しい作品として観た。主演は松山ケンイチさんで、北川景子さん、前作から出演している伊藤克信さんや尾藤イサオさん、でんでんさん、他にもたくさん有名な俳優さんが出ているのでこんなところにもという感じで見つけるのが楽しかった。

ネタバレ注意です。

舞台は東京台東区谷中で松山ケンイチさんは会社員から転職して落語家に弟子入りした出船亭志ん田を演じていた。その師匠が尾藤イサオさんが演じる出船亭志ん水で北川景子さんはその娘の夕美の役だった。
志ん田はある日師匠から志ん魚(伊藤克信さん)を探してこいと言われる。一門のスポンサーの会長から急に志ん魚の落語が聞きたいと言われたからだ。しかし志ん魚は落語家を引退していて、昔の葉書の住所から信州やら近所やらに探し回って志ん魚の周辺の人に会い聞き込みをする。そこで出会う人も佐々木蔵之介さんや鈴木京香さんや中村トオルさんなどすごく豪華だった。そしてすごく楽しんで演じているのが伝わってきて台詞は少なくてもすごく印象に残った。特に松山ケンイチさんは他の作品でもそうだけれどきちんと役作りをされていて演目のシーンはちょっと感動するかもしれない。北川景子さんも自由でかわいい役なのですごくぴったりだった。台東区の下町の風景もすごく良くて消え物のとくにお蕎麦を食べるシーンが多いのだけれどそれがおいしそうでロケ地がすごく気になった。

落語は今すごく注目されてコミックになったりそれがまたアニメになったり、この作品のように映画になるようになったけれど、一番はまったのはもう亡くなってしまったけれど桂枝雀さんの落語だったのでそれを思い出した。古典から新しいこと(英語で落語をされていたような気がする)まですごく上手くて雰囲気がある人だった。作品を観て落語を聴きに行きたくなった。『の・ようなもの』ももう一度観てみたいと思う。