カミーユ、恋はふたたび

映画『カミーユ、恋はふたたび(2015年公開)』を観た。フランス映画で監督はノエミ・ルボフスキーで脚本、主演も努めている。女優としての作品では『マリー・アントワネットに別れを告げて』などたくさんあるようだけれど私はこの作品が初めてだと思う。出演者ではヨランド・モローが出ていた。脇役が多いのだけれど、とても印象に残る人で相性がいいのかフランス映画で好きな作品には必ずといっていいほど出ている。今回はカミーユのお母さん役で出てくる。

ネタバレ注意です。

タイトルをざっとみるかぎりラブストーリーかなと思って観たら全然違っていて驚いた。ジャンルは一番遠そうなSFだった。主役のカミーユは40歳の女優で主役というより脇役の女優だ。昨日観た映画も脇役俳優が主役の作品なので世界を探せば結構こういう話はあるのかもしれない。が、SFなので内容は全然ちがう。

カミーユは20年以上連れ添った夫が若い女性と付き合っていて揉めて別居中で、23歳の娘は家を出ていて両親も若い時になくなっていて、大晦日は家族ではなく友人と過ごすことにする。あまりにも人生がうまくいかないので、お酒に頼ってしまい新年のカウントダウンをしている時に気を失ってしまう。そして目覚めるとそこは病院で看護師さんが言うには両親が迎えにくるという。ここまでで私はてっきりカミーユは亡くなってしまって天国で両親にあったのかと勘違いしてしまったのだけれど、話が進むうちにどうやら母親がなくなるぎりぎり前の時代にタイムスリップしたようだと気づいた。ただカミーユの見た目は熟女のままで女子高生に戻り当時流行っていたであろう服を着るのでちょっと最初は痛々しい感じなのだけれど両親や周囲の友人はまったく気にしてないので慣れてくる。そこで、最悪なのかラッキーなのか高校生の夫に出会う。別居したばかりなので露骨に避けると逆に気があるように思われてやたらと声をかけられたりするので観ていてもやもやした。

SFの中では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に近いと思った。登場人物もドクに似たような物理の先生が出てきたり時計台に代わるような時計店が出てきたりするし、母親に会うところもちょっと重なる。主人公が男子高校生ではなくアラフォーの経験値が高い女性ということでテーマが〈別れることが分かっている人と過去に戻ってもう一度恋が出来るのか〉になっているところが一番違うところかなと感じた。自分だったらどうするか考えながら観るとおもしろいと思う。