風のたより

映画『風のたより(2016年公開)』を観た。監督は向井宗敏さんで過去の作品では『女子カメラ』がある。出演は新木優子さん、大杉漣さん、佐生雪さん、加藤雅也さん、秋本祐希さんなど知っている俳優さん、初めて見る俳優さん半々という感じですごく新鮮だった。新木さんはモデルとしても活躍されているようだけれど、私は映画『告白』を観たことがある。それももう6年前のことなのでかなりイメージが違った。作品の内容も影響するだろうけれど、今回は新木さんの見た目通りさわやかだった。

ネタバレ注意です。

新木さんが演じたのは、カフェの経営を目指すくるみで祖父の謙を大杉漣さんが演じていた。大杉漣さんがお祖父さんだとすれば(秋本祐希さんがお母さん)くるみは20才ぐらいかなと思った。東京で一緒にカフェをオープンしようと思った人が離脱してしまい途方にくれる。ちょうどそのころ謙が倒れたと連絡があり仙台に帰る。祖父ももともと喫茶店を経営していて震災で店がなくなり、4年経って再開しようと再建の途中で入院してしまい中断してしまった店づくりをくるみに頼むという話だった。店がある場所がすごくがらっとしていて、実際に震災で町がなくなってしまったところがロケ地になっていて、月日が流れてもまだまだ完全に復興していないことがすごく気になった。

内装も全然できあがってなくて一人では難しいので役所の知り合いに頼んでボランティアの女学生に手伝いに来てもらう。就活の為にボランティアをしているけれど有利になるような評価がもらえていないそれが久保田さくらという女の子が来る。さくらを演じたのが佐生雪さん(現役女子高生の俳優さん)で初めて見たけれど、すごくかわいいし演技が印象に残る。真面目で頑固そうで不器用な悩める女子大生という役どころで、ざっくりした性格のくるみと真逆で几帳面なので、共同作業するところはちょっと笑ってしまった。昔、仕事で組まされる人は必ず几帳面な人だったのでそれを思い出した。この組み合わせが一番いいのかもしれない。

カフェの話なので、くるみがコーヒーを淹れたりやランチメニューの試作品を作るシーンはこちらまで香ってきそうで、おいしそうで、共感する台詞がすごく多いのにも驚いた。くるみのように何かをやりたいという気持ちはずっとあるけれど最初に思ったきっかけや大事なことを忘れていたり、さくらのようにうまくいかなくてもどこかで社会とかかわっていたくてボランティアのようなことをしたりするのはなんか分かるような気がした。ちなみに『風のたより』はカフェの名前で作品で登場するお店がすごくステキだったので、本当にあれば行ってみたいなあと思った。