じんじん

映画『じんじん(2013年公開)』を観た。監督は山田大樹さんでなんと俳優の大地康雄さんが企画をした作品だった。出演はその大地康雄さん、佐藤B作さん、若村麻由美さん、手塚理美さん、板尾創路さんなどうまくて個性的な俳優さんが多かった。

ネタバレ注意です。

舞台は主に北海道の剣淵町という町だった。大地康雄さんが演じたのは大道芸人の立石銀三郎で現在の仕事もそうだけれど親の代から転々と引っ越しをするくらしを続けている。剣淵町も銀三郎が昔ちょっとだけいたところだ。今は日本三景の一つ松島に住んでいる。大地さんといえばドラマでは『刑事・鬼貫八郎』を思い浮かべる。最近では映画『幸福のアリバイ』を観た。もともともっておられるイメージを崩さずどんな役でもこなせる名優さんだなあとずっと思っていた。今回は〈がまの油売り〉を生業とする役だけれどその口上が上手すぎてひきこまれてしまった。その銀三郎が剣淵にいる友人の高峰庄太の農園に田植えを手伝いに行く。私は北海道に行ったことがなくて知らなかったけれど剣淵町は〈絵本の里〉として有名らしい。大きな図書館があって自作の絵本を大人が作成し子供に読み聞かせをすることをして町おこしをした町のようだ。農作物や動物園など他にも名産がたくさんありそうなのに絵本で町おこしするなんてすごく素敵で興味を持った。

庄太の家の天の川農園に田植えにくるのは銀三郎だけでなく、修学旅行で農業体験を希望する女子高生も一緒になる。そこで銀三郎は思いがけない出会いをして、町が主催する絵本コンクールに出展するために絵本の創作をする話だった。今は小説などが好きで活字中毒のような感じだけど、書店で絵本コーナーを見かけると立ち止まってしまう。『しろいうさぎとくろいうさぎ』なんかはラブストーリーの原点と思い大学生の時に買い直した。作中の銀三郎が創作する絵本がすごく素敵だった。ヒグチユウコさんの『すきになったら』を彷彿させるような大人が読んで素直にいいなと思える絵本だった。映画そのものは北海道の美しい景色と絵本の世界観がぴったり合っていてすごくよかった。星空を見に行ったり、絵本探しでもしてみようかという気持ちになった。

 

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