おとぎ話みたい

映画『おとぎ話みたい(2014年公開)』を観た。『溺れるナイフ』の山戸結希さんが監督と脚本と編集を担当した作品だ。まだまだ若手と言われる山戸さんが学生時代に撮った作品で「MOOSIC LAB 2013」で上映されグランプリ他たくさんの賞に輝いた映画だ。自分も大学で映画を撮っていて脚本を書いたりすることがあったけれどあまりの出来の違いにおどろくと同時になんかショックを受けた。それぐらい良かった。ショートフィルムで時間的には60分足らずだったけれど内容が濃い!どっといい疲れ方をした。

主演は趣里さんだった。趣里さんの出演作品では『秋の理由』を観たことがある。個性が強いけれどなぜか作品にうまくとけ込こむことができる珍しい女優さんだと思う。この作品では趣里さんの特技(?)のダンスが見られる。そのダンスのジャンルはモダンなのかクラシックバレエなのかすごく上手くて心をうつ。それと趣里さんは声がすごくかわいいのだけれど素敵な朗読を聞くことができる。その台詞にジーンとしてしまった。

ネタバレ注意です。

舞台の設定はどこかわからないロケ地は愛知県刈谷市のようだった。趣里さんは進路を決めているが周囲に明かしていない高校生三年生の高崎しほという役だった。ダンスが好きで東京に進学しようとしているが周囲には秘密だ。学校の渡り廊下で思わずダンスをしてしまいそれを教師の新見に見られて距離が近くなる。職員室に呼ばれてCDや哲学書を借りたりして新見に対して恋のような感情をもつようになる。
高校を卒業してからかなり時間がたつので当時のことは忘れていることが多い。でもこの作品の新見のように女性徒から人気で休み時間の度に質問の行列ができていた先生がいたなあとふと思い出した。

しほは新見がダンスを誉めてくれ認められたと思いどんどん好きになっていく。その様を音楽とダンスと叙情的な台詞で表現しているが、ミュージカル映画とは思わなかった。高校三年生から卒業後を現在、過去が交錯するような映像で描いていて映画らしい映画だと思った。挿入曲もストーリーによく合っていて歌詞に聞き入ってしまった。音楽にも注目したい。

 

おとぎ話みたい ~LIVE FOREVER Ver.~ [DVD]

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